タグ: 抗がん剤

化学療法(抗がん剤治療)

ddTC療法1クール3週目

2014年10月29日、ddTC療法1クール3週目。

採血の結果、好中球数が1392 L(先週) → 588 L/mm3(μl)にまで下がった。
日本化薬株式会社の適正使用情報(2012)によると、

マンスリーおよびddTC療法1週目(day 1) 2剤投与の投与基準は
好中球数≧1,000/mm3 、血小板数 ≧ 75,000/mm3
ddTC療法2,3週目(day 8,15) 1剤投与の投与基準は
好中球数 ≧ 500/mm3 、血小板数 ≧ 50,000/mm3

今回は3週目なので好中球数は500/mm3 必要。588はギリギリだった。
3000台→1300ちょい→588って、1回打つごとに半減してるんじゃない?もう次は打てないんじゃない?と先生に聞いたら、
「大体副作用がキツいのは1週目(day1)の2剤の日。その影響は2週間後、つまり3週目の今出てくる。来週は少し持ち直してる筈」。

手洗い、うがい、外出時マスクを徹底すること、発熱したらすぐ病院に知らせることを繰り返し確認された。
生ものを避けた方がいいかと聞いてみたら、ちょっと考えて、バランスを欠いたり体重を減らされても困るので、あまり神経質にならなくてよいとのこと。

何か白血球をガツンと増やす方法はないんですか、と聞いてみると、「他の患者さんが胸骨と背中を押すと増えると言ってましたねえ・・・」と。
そこに医学的補足はないんか。

後で調べると胸骨では白血球を作っているらしい。そこを刺激すれば増えるという理屈なんだろうか。
食事では増えず、運動や体温を上げることで増えるらしい。外出は感染リスクを伴うが、引きこもっていてはダメということだ。

肝心の抗がん剤投与はスムーズに終了。ちょっと慣れてきたようだ。

にほんブログ村 病気ブログ 卵巣がんへ
化学療法(抗がん剤治療)

ddTC療法1クール2週目:早くも骨髄抑制

2014年10月22日。1クール2回目、day8というやつだ。
今回から外来で化学療法をやることになる。

大体の流れは
10:00 採血・体重・体温・血圧測定。
11:30 婦人科受診。採決結果を見てその日抗がん剤を打てるか検討。
12:00 外来化学療法室へ。調合された薬が届くのを待って開始。点滴の針は必ず受診科ドクターが刺すようだ。
アレルギー予防 + 吐き止め点滴30分
パクリタキセル点滴60分
13:30 終了。眠いので歩けるようになるまでしばらく休む。
会計して帰宅。

診察で採血結果を見た。早くも数値がガタ下がり。
・WBC(白血球数) (10/14抗がん剤投与前)5700 → 2900L(10/22)
※正常値3500-9100 Lマークはlowの略で低いということ。

・好中球数 (投与前)3363 → 1392L(投与後)
※正常値2000-6800(μl or mm3)

正常範囲ながら、赤血球も血小板も下がっていた。たった1回打っただけなのにこんな勢いで下がったら、なくなっちゃうんじゃないの?!

先生に先週の様子をざっと伝えた。一度強い吐き気があったこと、その時はとても吐き気止めを飲む余裕はなかったことを伝えると、頓服としてナウゼリンという座薬を処方してくれた。口から入らないなら尻から入れよってことか。
吐きそうな時に尻を出してる余裕があるかどうかは何とも言えないが、お守り代わりにもらっておく。

外来化学療法室へ。
ナースさんに注意点として言われたのは
・出来るだけ水分補給
・点滴針を刺して違和感・腫れ・痛みを感じたら直ちにナースコールせよ
・骨髄抑制で免疫力が下がっているので、外出時はマスクをすること
・毎日朝晩体温測定して、発熱していないかチェック。してたら即病院に連絡。

水分補給は体内に入った薬剤を出来るだけ早く外に出して、副作用を軽くするため。
点滴針の違和感は、薬剤が血管外に漏出すると、組織の炎症や壊死を起こすため、直ちに処置が必要らしい。…壊死だって!?

びびりながら腕を差し出し針を刺してもらい、滴下開始。すると、今までに感じたことのない痛み。
「いたいいたい痛いです」と思わず叫ぶとすぐに針を抜かれた。
穿刺失敗というやつらしい。結構痛いので分かりやすい。
最初の点滴がいきなり抗がん剤じゃなく、抗アレルギー薬と吐き気止めだったので、大事に至らなくて良かった。
色々勉強になるなあ。嫌だけど。

にほんブログ村 病気ブログ 卵巣がんへ
化学療法(抗がん剤治療)

初めてのddTC療法(1クール1週目)@病棟

2014年10月15日、入院2日目。いよいよ初めての化学療法投薬日。
同室患者さんのいびきという大部屋の洗礼を受け、一睡も出来ない夜を過ごした。コンディションは最悪。既に気持ち悪い。
そういえば病院の売店に沢山いろんな耳栓売ってたなぁ…とやっとその意味を理解した。

午前中隣のベッドに新しい患者さんが入院して来た。
ナースさんに、「私今まで色んなとこに入院してるんですけど、いっつもいびきがうるさいって言われてるんですよ。個室に移った方がいいかしら?」と相談しているのが聞こえた。
マジで? (((((( ;゚Д゚))))) また?!
しかしだいぶ悩んだ末自発的に個室に行ってくれて助かった。カーテン越しに無言の負のオーラが伝わったんだろうか。

担当のK医師が顔を出したので、くれぐれも吐き気対策をよろしく、手術入院時に使った吐き気どめはことごとく効かなかったからそれ以外で頼む、と最後の駄目押しをしておいた。大事なことは何度でもしつこく念押ししとこう。

9:00 アレルギー予防の薬レスタミンコーワ服用。
投薬開始後からこの日いっぱい、トイレに行った時は毎回尿量を測って記録するよう指示される。
カルボプラチンには腎毒性があるので、腎機能への影響を調べるのが目的のようだ。

10:30 いよいよ開始。アレルギー予防薬ザンタック(ラニチジン) + 吐き気止めデキサート(デキサメタゾン) + 生理食塩水を30分かけて点滴。

11:00 心電図モニター装着。
ナースさんがどやどやとやって来て、防護服のような装備を身に付け始めた。手袋、ゴーグル、マスク、頭には不織布キャップ、前面にエプロン。完全に危険物取り扱い態勢やん。これ程の毒物を血管から入れて全身に行き渡らせたら一体どうなってしまうのか。不安感が強まる。

そしてまずはパクリタキセル+ブドウ糖 点滴開始。さっきの生理食塩水と変わらない、無色透明な液体だった。喉の奥にツンとアルコール臭が上がってくる。
頻繁に血圧、血中酸素濃度を測られる。特に痛みも体の異変もなく順調に入っていった。
12:00 点滴したまま昼食。まさかの完食。段々眠くなる。

目を開けていられなくなり、ぐうぐう眠っている間によく分からないけどカルボプラチン開始。
14:00頃終了。何事もなく終わったらしい。
私はお酒に弱く、飲むと頭痛や目眩がするのだが、まさにそんな感じの頭痛と目眩がした。
ふにゃふにゃ寝て過ごした。

夕方には眠気も取れ、売店に行ってジャイアントコーンを買って食べるくらいには元気だった。吐き気もなし。
ずっとこんなだったら楽勝なんだけど。

にほんブログ村 病気ブログ 卵巣がんへ