タグ: TC療法

化学療法(抗がん剤治療)

ddTC療法6クール3週目: 投薬最終日

2015年3月10日、ddTC療法5クール2週目(day 15)、パクリタキセル単剤の日。
2014年10月中旬から始まった化学療法も約5ヶ月を経てようやく最終日に漕ぎ着けた。

好中球900にて余裕の決行。
スキップ、延期、年末年始とスケジュール通りにはいかないへろへろのゴールインだったけど、これは完走したうちに入るんですかね、と聞いてみたら、もちろんです、と言われた。

今後の診察は、次回2週間後に血液検査して数値の戻りを確認するフォローアップ診察。
以降は3ヶ月に一度の経過観察となる。毎月血液検査して欲しいというと、「あまり意味はない、ただ数値が上がっていれば頻度を上げることはある」ということだった。

化学療法室にて。
点滴前のレスタミンコーワ薬を忘れられていた。こちらが尋ねて発覚。最後まで気を抜けない。治療の手順は任せきりにしてはいけない。

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投薬終了時、ちょうどナースさんが集まっていたので挨拶をした。
1人は目を潤ませて頑張ったねと言ってくれた。

胸がいっぱいになって、本当はここの居心地がとても良かったこと、サポートに感謝していることを伝えたかったのに、アホみたいにありがとうございましたと繰り返し頭を下げることしか出来なかった。
こんなに感傷的になるとは想像していなかった。
鼻をすんすん言わせながら会計に向かった。

終わったのだ。

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photo by スーパーパパ

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化学療法(抗がん剤治療)

ddTC療法6クール1週目: 腫瘍マーカー

2015年2月124日。ddTC療法最終6クール1週目(day 1)、パクリタキセル+カルボプラチン2剤の日。

好中球数1621にて決行。血小板のLも取れていてひと安心。
腫瘍マーカーも安定していた。
CEA     0.9 (~5.0ng/ml)  術前は1.2
CA19-9  3.1 (0~37.0U/ml)  術前は24.5
CA125   6.4 (~35.0U/ml)  術前は34.6   ( )内が基準値

化学療法室は珍しく空いていた。
スキップでドタキャンになる人が多かったそうだ。
ここに来る人全員ががんに罹っていて、皆それぞれ頑張っているんだなぁとあらためて思うと、何だか震えがくるような感覚に襲われる。

いつも一発で点滴を決めてくれるお気に入りの女医さんが来たので、今日から最終クールになることを伝えると、こちらが期待していた以上の超笑顔で応じてくれた。
そして、今日も一発で決めてくれた。
久々の2剤なのであっという間に眠ってしまった。

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その他

乳腺外来: 消えた? 固まり

2015年2月12日。この日は乳腺エコー検査を受けた。

2014年8月に卵巣癌と分かった後、転移がないか調べるためCT検査を行った。その際転移を疑うものは出なかったが、片側乳腺に結晶化したような塊が映っていたのだ。
これは良性のものと見られるが、念のため半年後再検査をすることになった。で、この日がその6ヶ月後だったわけだ。

検査は思いのほか時間がかかった。先生が何度もプローブ(探触子)を往復させ画面を食い入るように見つめているので、こちらも色々よからぬ事態を思い浮かべてしまう。

緊張が伝わったのか、先生は一度手を止めて説明してくれた。
エコーは白い部分と黒い部分で見えるのだが、ホルモンの影響で見え方が変わる
前回の検査の後、女性ホルモンの源卵巣を全摘出し、ホルモンパッチで人為的に補充したことで、ホルモン環境が自然体とはかけ離れた状態になってしまった。

その影響で、白黒の配置や割合が激変してしまい、前回のデータとの比較が難しい。
しかも黒く見える部分が多くて見辛い。前回見つけた結晶化部分の場所は分かっているのだが、その辺りは真っ黒で、今日はそこに何も見えない、とのことだった。見えないのか消えたのか、判別がつかないそうだ。

エコー推移

家に帰って超音波検査の結果について考えた。見えないならいい。消えたんだとすると、それはどういうことなのか。
投薬治療と関係があるのだろうか。抗がん剤で消えたんだとすると、抗がん剤が効くようなものだったということか。
TC療法は乳がんの標準治療でもある。医者でも良性と見紛うほど初期の乳がんだったのか? 診察の日まで悶々として過ごした。


 

1週間後診察で結果が出た。エコーの結果は異常なし
ドクターの意見は「確かに、あった筈のものが見えなくなっている。良性の乳腺症かと思われていたが、そもそも何もなかったのかも知れない」
とにかくこれがこの後急に悪くなることはないので、念のため半年後にマンモグラフィと超音波でもう一度検査して、そこで何ともなければもう胸部については卒業と考えていい、とあっさり言われた。

TC療法で消えたんなら悪性だったんじゃないか心配だ、と伝えると、そうであれば願ったりじゃないですか、と言われた。何となく釈然としないものの、そんなものかなと思った。
何ともないならそれに越したことはない。

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