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化学療法(抗がん剤治療)

ddTC療法3クール1週目

2014年12月9日。ddTC療法3クール1週目(day 1)、パクリタキセル+カルボプラチン2剤の日、3度目の正直。

診察では内診で細胞診と超音波。どちらも異常なし。
好中球は先週466 L → 924 L mm3(μl)
投与基準の1000には微妙に足りない。が、これ以上遅らせたくないということで決行。まぁ、誤差の範囲でしょう。

しかも、今回から80%に減薬という話だったが、やっぱり100%のフルドーズで行きましょうと言われた。
理由は、下がってるのが好中球だけだから、これで減薬するのは勿体ないからだそうだ。
え、WBCもRBCも血小板もがっつり下がってんじゃん・・・と思ったが、生命を脅かすレベルまでは、ということらしい。

それよりささっと3クール目を終わらせてCTを撮りたいようだ。まだ完了もしていないのに、予約も空いてなかったのに、年末ギリギリにCTの予定をねじ込んでくれた。


 

外来化学療法室にて。
ホットパックで腕を温めてもらいつつ投薬指示書を眺めていたら、いつもは110mlの筈のパクリタキセルが100mlになっていた。体重は増えてるのに。

ファイル 2015-06-25 14 06 40

「やっぱり減薬したんですね、薬の量が減ってる」と看護師さんに何気なく話したら、そんな話は聞いていないと言われ、せっかくお昼休憩に入ったと思われる主治医の先生を呼び出して確認する騒ぎとなった。
何のことはない、体重測定の際風袋として衣服相当分を差し引くのだが、冬服は重いからちょっと多めに差し引いたため体重が軽めに計算されただけだった。

いざ点滴針を刺してもらうと、この日は血液の逆流が少ない。かなり念入りに確認した末、恐る恐る滴下開始。
以前穿刺失敗された時のような痛みがなかったので安心していたが、看護師さんはアヤシイと途中何度も見に来た。
そして、「少し腫れてません?」と他のスタッフを呼んできて協議。私自身は全然腫れてないし痛みもないと思っていたが、「やっぱり腫れてる」という結論に達し、反対の腕に刺し直しとなった。

薬剤が漏れたものと想定し、壊死を防ぐためソル・コーテフというステロイドを注射の上、ジフラールという皮膚炎症を抑えるステロイド軟膏を塗った。
軟膏は外来でもアナミドールという名前で処方され、2回/日塗ることに。でも結局炎症は起こらず、そもそも腫れなかった。漏れてなかったんじゃないかなー。
とはいえ、抗がん剤の血管外漏出をどれ程警戒しているかがよく分かった。

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味覚の変化

好中球減少症がシャレにならなくなってからは、用心深い男ニコちゃんこと夫は、刺身や納豆などの生ものを一切食卓に出さなくなった。鮨好き納豆好きな身としては結構辛い。

抗がん剤の副作用で、味覚障害が起こるとよく言われている。
食べ物の味が変わってしまったり、味が分からなくなるそうだ。
「何を食べても砂を噛んでいるよう」とよく言われる。そうなったらさすがに食べられる自信がない。

私の場合、食べ物の好みは多少変わったが、味覚障害は起こらなかった。
抗がん剤投与後数日間は、コーヒーの味が苦くて受け付けなくなった。

また、味覚全体が鈍くなり、強い味を好むようになった。だからか、意外とカップ麺なんかが食べやすかった。
エスニックものに食欲が湧いたのも同じ理由だろうか。インドカリー、トムヤムクン、カオマンガイ、キムチ鍋、ジャンバラヤ、酸辣湯麺などなど各国料理に助けられた。

ファイル 2015-06-15 17 08 56

おかげで何とか体重を落とすことなく過ごせていた。
食欲はないけれど、目の前にストライクなものを並べられると案外食べられるものだ。ありがとうニコちゃん。
自分が作らなければならなかったら、多分殆ど食べなかっただろう。

それにしても、痩せたいとか言ってるうちが華だなぁとしみじみ思った。食欲があるって素晴らしいことだ。

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家族の支え

卵巣癌が発覚してから、家事は八面六臂の活躍をする男ニコちゃんこと夫がやってくれている。
入院中はもちろん、退院~回復~抗がん剤治療に至る現在までずっとだ。
私がするのは洗濯くらい。冷たく濡れた洗濯物を広げて干す作業は、痺れた手には辛い作業だが、食器のように落としても割れる心配がないからだらだらやっている。

かなり前に包丁を握って指を盛大に切って以来、料理は100%ニコちゃんが担当してくれる。

野菜を多めに使い、抗がん剤治療中でも食べられそうなものを選び、食べたくなるような盛りつけまで考えて、毎日毎日作ってくれる。相当な負担と思われる。

もっと手を抜いて構わないと言うのだが、出来るだけちゃんとした物を食べさせたいのだそうだ。ありがたい話だ。
でも無理しないで出来合いのものや外食をうまく使おう、とお願いした。
以来、抗がん剤の影響が薄れる投薬5~6日目や、今のように休薬中は外食率を上げることになった。

まだ治療は半分も行っていないし、抗がん剤が終了しても痺れ他の副作用は長期間残るという。
ニコちゃんは抗がん剤終了まで歯を食いしばって頑張ってくれて、きっとその後は疲れ切ってダウンしちゃうんじゃないだろうか。


 

離れて暮らす父が心配して時々メールを入れてくる。
インフルエンザ予防に空気清浄機はあるか、外出せずに運動出来るようランニングマシンを買ってやろうか、などなど。
気を使ってくれるのは嬉しいやら申し訳ないやらだが、どれも不要である。

何かしてやりたいけど金銭的なことしか浮かばないと言う。金銭的援助なら入院中既に十分すぎるほどしてもらった。
父にはただ元気で前向きに暮らしていて欲しい。

当の父こそ前年肺癌の手術をしたばかりで、本当ならこちらが通って回復のフォローをしなければいけない時期だというのに、老いた父に心配ばかりさせて、何も出来ない身が歯痒い。

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