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退院後

退院後初外来: 謎の液体の正体

2014年10月3日、退院後初めての外来受診。
開口一番茶色い水溶性帯下の事を報告。予想外だったようで内診になった。

手術で子宮を取った後、膣と子宮が繋がっていた部分は穴が空くので、縫って塞いである。
調べたところ、その縫い目が一部ほどけているそうだ。

膣のほつれた穴はそのまま腹の中に直結しているので、そこから体内にまだ残っていた術後の体液が流れ出していたらしい。自前ドレーンだ。
そういえばドレーンが刺さってた時と同じような色の液体だった。
「でももう自然に塞がりかかっているのでこのままで大丈夫でしょう」
と軽く消毒だけされて処置は終わった。

その言葉通り、以後次第に茶色い液体は少なくなって行き、数日後には出なくなった。
体内にまだ残っている排液は、自然に体に再吸収されるので心配ないそうだ。

ホットフラッシュについては恐らく卵巣欠落症状だろうとのこと。漢方やホルモンパッチによる補充という方法があるが、今後の治療との兼ね合いがあるのでもうちょっと待ってと言われた。

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入院(手術)生活

術後7日目: 今後の話

午前中院長先生とやらの回診に遭遇。ベッドの脇でにっこり挨拶して、お大事にどうぞと言われ、5秒で終わってびっくりした。
院長先生様ともなると、1患者5秒でさばくのかー。

順調なので予定通り明日退院に決まった。
退院前最後の内診と超音波検査でも異常なし。
最終的な病理診断結果はまだ出ていないが、夕方から執刀医K医師による今後のお話というのを、ニコちゃんこと夫と共に聞いた。

まず摘出した腫瘍の写真を見せてくれた。あまりにもビビッドあんどフレッシュな感じの内臓なんでさすがにブログには載せられない。
全体的な重さはわからないものの、内部に溜まっていた漿液は2.2kgあったという。
腹水は50cc程度あったそうだ。

肉眼で見る限り、左卵巣以外に悪い所はなかったとのこと。先生の字はきったなくて読みづらいが説明は分かりやすかった。

がんは① 病巣を取り切れたか ② 進行度 ③ 組織型で評価する。

① に関しては取り切れたという。術中破綻してしまったが、破綻イコール播種とは考えないらしい。

② に関しては、片側の卵巣のみで確定すれば1a、でも術中破綻したから1c。
子宮と腸に癒着があり、その部分の病理検査結果が浸潤であればステージは2aまで進む。

ここまでの説明は想定内だった。問題は③ 組織型について。
迅速病理診断の結果は、明細胞腺癌の可能性あり、という全く予想外の注釈が付いて居た。
最近増えていて、比較的早期に発見されることが多いが、抗がん剤が効き辛く予後が悪い、いわゆる顔つきの悪いタイプのガンだ。

早期であるのが幸いだが、これだった場合たとえステージが1aでも化学療法をすることになる。TC療法という鉄板の療法を6クール6ヶ月やるそうだ。
やってもやらなくても、その後5年かけて経過観察だ。検査に耐え再発に怯えながら暮らす日々。一番嫌だと思ったことが自分のところに回ってくるもんなんだなぁと思った。
悪性腫瘍とか開腹手術と言われた時以上にダメージが大きかった。

せっかく手術という大仕事が終わって、後は回復するだけだと思っていたのに…。
まぁとにかくまずは退院だ。一つずつ片付けて行くしかない。

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入院まで

手術をする病院へ

2014年8月18日、ここで手術をしようと決めた総合病院の初診に紹介状を持って赴いた。
問診の後、内診、超音波検査、子宮がん細胞診、血液検査、採尿、胸部及び腹部X線撮影、生理検査( 心電図と肺活量など)。お会計は¥13,420。
生理検査は手術や麻酔に耐えうるかを調べるもので、空いていたので先に済ませてくれた。

細胞診は痛いらしいのでビビっていたら、付き添いの看護婦さんが慣れた人で、「こういう器械で子宮口を広げるのよ、その時ちょっと痛みがあるけどそこから入る器具はもっと小さいから」とオープンに道具を見せてくれた。
何をしているのか分からないよりこうして見せてくれた方が不安がない。確かにその子宮口を広げる時が一番痛かった。それ以降はまぁまぁ我慢できた。
細胞を採取する瞬間は子宮の痛みという奴を感じたが、生理痛のちょっと重いの程度だった。
看護婦さんに言われた通り、力を抜いてお尻を椅子に沈み込ませる体勢が最も楽だった。一つ検査が終わるたびに深呼吸させてくれ、声もかけてくれて事務的でないのも良かった。

最後に「子宮が横にずれてたんで引っ張ったらちょっと出血した」とガーゼを突っ込んで圧迫止血した所が外科っぽいというか、結構大雑把に扱っても平気なんだなと感心した。夜にかけて多少は鈍痛とともに血が滲み、レバー状の小さな塊が出た。

問診ではよく話を聞いてくれた。
現時点で分かっているのは15cm大の卵巣嚢腫があり、一部充実腫が見られること、進行が早いので悪性の疑いがあること。
内診の結果子宮内に異物は見あたらない。他への転移の有無、そもそも原発腫が卵巣かどうかもCTを撮って確認する必要がある。

この大きさなので開腹手術になり入院期間は10日程。
実際オペをしながらどこまで切除するか決めて行く。
また、腸と卵巣が一部癒着しているため、これを剥離させる行程を手術に含む。
血液検査で炎症反応を示す値CRPが正常値を越えていた。恐らく癒着部分が炎症を起こしているか、既に嚢胞の一部が破けているかだが、破裂していたらとても平然と外来に来れる状態ではなくなるから、そっちはまだ大丈夫でしょう、と言われた。

私は不整脈持ちなので(ABOUTの既往参照)、全身麻酔の手術が可能かどうか後日かかりつけの不整脈外来ドクターの見解が必要になった。入院中も服薬を継続していれば大丈夫でしょうとのことだった。
持病があると手術ひとつ取っても面倒くさい。

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