タグ: TC療法 副作用

化学療法(抗がん剤治療)

ddTC3-1延期週: 副作用と回復と

抗がん剤投与が延期され、最後の投与から最大2週間あいたことになる。
おかげで身体は随分楽になった。食欲もすっかり回復し、下げっぱなしだった体重も戻り始めた。

しかし、抗がん剤の影響から解放されたわけではない。
抗がん剤開始から約1ヶ月半経過した11月末頃~、遂に足のつま先に弱い痺れが始まった。
まだ全然気にならない、歩行にも支障のない、ごく弱い状態から。

一方で、日々着実な回復も実感している。
開腹手術後から、トイレで排尿終盤に下腹部鈍痛があったのだが、それがいつの間にか消失していた。
術中周辺神経を刺激したか何かが原因で、その影響がようやく消え去ったのだろう。

また、依然腹部違和感はあるものの、8月初旬以来久しぶりに自分で足の爪を切ることが出来た。
ぱんぱんに張った腹が邪魔でつま先に届かなかった手術前、痛みで思うようにかがめなかった開腹手術直後を経て、実に4ヶ月ぶり!のことだ。

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当たり前のように何気無く生きていけることが、実は体がすごく頑張った末のことなのだと思い知らされる。
長く好きになれずにいた自分自身や自分の体に感謝する気持ちが湧いてきた。今まで感じたことのない、新しい感情だった。
こうして少しずつ、かけがえのない、取るに足らない日常を取り戻していこう。

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化学療法(抗がん剤治療)

ddTC2-3副作用噴出その2:アカシジア

前回の続き。辛い副作用ナンバー2は指先の痺れと書いた。

では辛い副作用ナンバー1は何かというと、私の場合落ち着かないことだった。
痛い訳じゃない。目に見える何かがある訳じゃない。ただ、身の置き所がなくて、座っていても横たわっていても落ち着かない、何も出来ないけどじっとしても居られない。

まるで世の中に自分が存在していい場所などないかのように、何をしていてもしっくり来ない。そわそわと身体の位置を変えたり貧乏揺すりをしたり。
こんな状態ではまともにものを考えることすら出来ない。仕事も家事も出来ない。もうずっとワイパックスを飲んで眠っていたかった。

ただ、痺れと違ってこちらは安息のひとときがあった。何故か湯船に浸かっている間だけは、得体の知れない身の置き所のなさから解放された。
お湯の中に身を沈めると、ぶれまくった自分の輪郭がすうっと一本に集約され、自分を取り戻せたような感じになる。
だから、この頃はお風呂が殆ど唯一の楽しみだった。

先生によると、この落ちつかなさという症状を訴える人はいるが、一般的ではない。抗がん剤の副作用ではなく、向精神薬の副作用アカシジアではないか、という。

制吐剤として処方されているノバミンは、本来向精神薬のドパミン拮抗薬で、その作用からアカシジアを生じることがあるらしい。
対策はやめるか薬を変更するしかないようだ。
がん患者の場合不安感が前面に出ることが多いそうだが、私の場合は不安感はなかった。
アカシジア対策にはワイパックスも使われるので、ワイパックスを飲んで寝てしまうというのはまぁ悪い方法ではなかったのかも。

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落ちつかなさの正体がアカシジアだとしよう。アカシジアがノバミンのせいだったとしよう。じゃあ、ノバミンの服用を中止すべきか?
やめたらこれまでせっかく押さえ込んできた吐き気が出るかも知れない。
吐き気と落ちつかなさ、どちらなら我慢出来る? どっちも御免被りたい。

考えた末、これまで予防的に1日3回、きっちり飲み続けてきたノバミンの回数を少し減らすことにした。
ここまで吐き気がむかつき程度に抑えられていることで、時々飲み忘れることもあったが、それでも強い吐き気に襲われることはなかった。ノバミンを減らしつつキープして、吐き気も落ちつかなさもどっちもやり過ごそうという作戦だ。

※ 参考
がん性疼痛に対する鎮痛薬の副作用対策
薬剤師の日々精進日記 アカシジア

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化学療法(抗がん剤治療)

ddTC療法2-3: 副作用噴出その1

2クールを終え、抗がん剤を始めてから1ヶ月を経過した。
思えばこの頃がもっともしんどかったかも知れない。

良かったことは、エストラーナテープのおかげで、ホットフラッシュとわざとらしい動悸が消失した。(→ ddTC療法2クール2週目:ホルモン補充療法開始)
お陰様で夜殆ど目が覚めることなく眠れるようになった。

新しく出てきた症状としては、
・急に歯の噛み合わせが気になり始める。以前とどこも変わっていないのだが、気になって噛みしめたり歯を浮かせたりとこれまた落ち着かない。
・鼻をかむと固まりかけた血の塊が出てくる。粘膜が弱っているせいか、あるいは血小板が減ってきたのだろうか?

末梢神経障害(指先の痺れ)。 はじめは大して気にしていなかったのに、この頃から辛い副作用ナンバー2に躍り出た。

「体の一部が他人」というどうしようもない違和感がずっと続く不快感。
この「ずっと」という所に気持ちが行ってしまうと頭がおかしくなりそうなので、出来るだけ意識を向けないようにする。せめて○○している時だけは痺れが消えている、という瞬間があればマシなのに、寝ても覚めてもつきまとう。

2クール1週目に処方されたメチコバール(ビタミンB12)に加え、アセチルLカルニチン+αリポ酸のサプリメントを購入して飲み始めた。

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購入したのはsource naturals社製で、直径約2cmのカプレットタイプ。ギリギリ不快感なく飲めるサイズかな。
1錠中に
アセチルL-カルニチン 500mg
アルファリポ酸 150mg
が含まれている。これを1~2錠/日とやや多めに飲んでいる。

末梢神経障害対策にちらほら名前を見かけるので、お守り代わりに。
※ 参考
がんサポート タキソールのしびれ対策

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