タグ: アカシジア

化学療法(抗がん剤治療)

ddTC5-1週副作用: いろいろ出る

投薬後の週。パクリタキセルが110mlに増えて案の定落ち着かなさが出たので、体重を1kg程セーブすることにした。これで次回は100mlに戻るといいけど。

投薬翌日はどうやら顔がむくむようだ。2日くらいかけて戻っていく。
むくむのは顔だけで、他は変化がない。まぁ、余分な肉が付いていて分からないだけかも知れないけど。

口の中の乾きを感じるので、のど飴を常備するようになった。
口内が乾くと風邪のウィルスも活性化するというから、予防も兼ねて味覚糖のハーブ&ミルクのど飴10個入箱買い。ハーブの清涼感と優しいミルクの味が食べ飽きない。

髪の毛は抜けるものはもう殆ど抜けてしまった。
それでも全ては抜けず、未練がましく所々しがみついているヤツがいるため、きれいなつるっぱげより余計に見苦しく見える。ぐずぐずと思い切りが悪い所が本人そっくりだ。
ホラーなイラストに良くある、墓場の隅に転がってる所々毛髪が残ったしゃれこうべみたい。

haily skull

剥き出しになった頭皮は刺激に弱く、頭を洗うだけでもいちいち痛い。指先で出来るだけ優しく洗う。そのうち頑丈な頭皮になって痛くなくなるのだろうか。
下の毛もごっそり減っていた。

投薬から6日目のこと。朝起きてからむかつきが続き、お昼にかけて強まってきた。気にせず昼食を食べ始めたら、突如吐き気に見舞われトイレに駆け込んだ。数回えずいたが結局嘔吐には至らず。落ち着いたところで戻って普通に昼食を完食した。

その後も吐き気までには至らないものの、時々むかつきが出た。
むかつきは投薬後3~4日目までで、以降は楽になることが殆どだ。こんなに長く引きずって吐き気にまで至ったのは初めて。
えずく所まで行ったのは1クール1週目以来で、結構久しぶり。

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化学療法(抗がん剤治療)

ddTC2-3副作用噴出その2:アカシジア

前回の続き。辛い副作用ナンバー2は指先の痺れと書いた。

では辛い副作用ナンバー1は何かというと、私の場合落ち着かないことだった。
痛い訳じゃない。目に見える何かがある訳じゃない。ただ、身の置き所がなくて、座っていても横たわっていても落ち着かない、何も出来ないけどじっとしても居られない。

まるで世の中に自分が存在していい場所などないかのように、何をしていてもしっくり来ない。そわそわと身体の位置を変えたり貧乏揺すりをしたり。
こんな状態ではまともにものを考えることすら出来ない。仕事も家事も出来ない。もうずっとワイパックスを飲んで眠っていたかった。

ただ、痺れと違ってこちらは安息のひとときがあった。何故か湯船に浸かっている間だけは、得体の知れない身の置き所のなさから解放された。
お湯の中に身を沈めると、ぶれまくった自分の輪郭がすうっと一本に集約され、自分を取り戻せたような感じになる。
だから、この頃はお風呂が殆ど唯一の楽しみだった。

先生によると、この落ちつかなさという症状を訴える人はいるが、一般的ではない。抗がん剤の副作用ではなく、向精神薬の副作用アカシジアではないか、という。

制吐剤として処方されているノバミンは、本来向精神薬のドパミン拮抗薬で、その作用からアカシジアを生じることがあるらしい。
対策はやめるか薬を変更するしかないようだ。
がん患者の場合不安感が前面に出ることが多いそうだが、私の場合は不安感はなかった。
アカシジア対策にはワイパックスも使われるので、ワイパックスを飲んで寝てしまうというのはまぁ悪い方法ではなかったのかも。

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落ちつかなさの正体がアカシジアだとしよう。アカシジアがノバミンのせいだったとしよう。じゃあ、ノバミンの服用を中止すべきか?
やめたらこれまでせっかく押さえ込んできた吐き気が出るかも知れない。
吐き気と落ちつかなさ、どちらなら我慢出来る? どっちも御免被りたい。

考えた末、これまで予防的に1日3回、きっちり飲み続けてきたノバミンの回数を少し減らすことにした。
ここまで吐き気がむかつき程度に抑えられていることで、時々飲み忘れることもあったが、それでも強い吐き気に襲われることはなかった。ノバミンを減らしつつキープして、吐き気も落ちつかなさもどっちもやり過ごそうという作戦だ。

※ 参考
がん性疼痛に対する鎮痛薬の副作用対策
薬剤師の日々精進日記 アカシジア

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