月別アーカイブ: 2015年8月

化学療法(抗がん剤治療)

ddTC療法5クール1週目: 強心臓ならぬ強腎臓

2015年1月27日、ddTC療法5クール1週目(day 1)、パクリタキセル+カルボプラチン2剤の日。

ドキドキの好中球数は988。投薬に必要な1000には僅かに足りなかったが、医師判断で強行。私も異存はなかった。

血液検査の結果を眺めながら、先生は「あなたの場合クレアチンに出ないんだよなー、いいことなんですけどね」と不思議そうに呟いた。
抗がん剤は肝臓や腎臓に負担をかけるので、白血球だけではなくそういった内臓の状態も血液検査で毎回チェックしているそうだ。クレアチンは腎臓の機能低下をみる指標だという。確かに投薬開始からこの数値はビクともしていなかった。

調子良く食べていて体重が増えたせいで、パクリタキセルの量が10ml増え、再び110mlに戻った。
またこれでしんどさが出るんじゃないかちょっと心配。
体表面積などから毎回きちんと計算しているんですよ、とエクセルの計算式を見せてくれた。
こんなに大事なことなのに、計算式を入れてセルを保護しただけの手作り感ありありのエクセルシートでやってるのかと思うと、可笑しいやら不安になるやら。

途中薬剤課から、カルボプラチンの量が少ないのではないかと問い合わせが入った。計算尺が違うらしい。
短いやり取りの結果、先生がエクセルで計算した通りの「少ない方の」量で決行。
計算方法には2通りあり、欧米型の計算方法だと量が多くなって体に負担が増え、投薬を続けられなくなるケースが多いそうだ。だから先生判断の方でよかったと思う。
せっかくお金かけて色々犠牲にして投薬しているので、確実にやってもらいたい。

2/27午後に次回CTの予約が入った。

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化学療法(抗がん剤治療)

ddTC療法4クール3週目: スキップすると言うこと

2015年1月20日、4クール3週目(day 15)、パクリタキセル単剤の日。

好中球は630L。お正月休みにせっせと貯めた白血球が早くも尽きたようだ。
「500以上はあるから打てるけど、次回2剤を打つために今回はスキップしましょう」と言われた。

スキップ延期は全く意味が違う。
延期は今回打てなかったものをそのままスライドして次回打つが、スキップは本当にスキップで、もう次回は4クール3週目ではなく、飛ばして5クール1週目になる。
つまり投薬回数が1回減るわけだ。

先生はカルボプラチンを重視していて、パクリタキセルは多少飛ばしてでもカルボプラチンの投薬ペースを守りたいのだという。

今回飛ばして来週打って、再来週また下がっていたらまたスキップするのか、と聞くと、悩むところだと言われた。
休薬週を設けず詰め詰めで打つ方が効果が高いと言われるが、若くて体力のある状態のいい人しか出来ない。そしてそれでも完走は難しいのだという。

抗がん剤を打ちたくはないけど、スキップと言われると何故かがっくりくる。計画通り治療が進まないことへの不安が拭えない。
休薬週を設けてゆるゆる打ちながら完走するのと、詰め詰めスケジュールにした挙句スキップしまくりで完走もできないのと、どちらが治療効果が高いのだろう。
まぁ先生はそういったことも比較検討した結果この方法を選んだのだろうけど。

a47f536bab19ca80a5889e741c8a53c1_m photo by photo AC

それはそうと好中球ずっと下がってるのに発熱しないで頑張ってますね、と褒められた。あたぼうよ。子供の頃よりずっとうがい手洗いを徹底してるんだから。人混みも避けてるし。

以前と比べると、最近は好中球減少で発熱する人が減少傾向にあるそうだ。近年マスクの品質が向上しているためと先生は見ているようだ。
でも発熱したら速効入院で抗生剤点滴です、インフル気をつけて、と毎回のように釘を刺された。これ以上余計な点滴はごめん被りたい。

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