午前中院長先生とやらの回診に遭遇。ベッドの脇でにっこり挨拶して、お大事にどうぞと言われ、5秒で終わってびっくりした。
院長先生様ともなると、1患者5秒でさばくのかー。
順調なので予定通り明日退院に決まった。
退院前最後の内診と超音波検査でも異常なし。
最終的な病理診断結果はまだ出ていないが、夕方から執刀医K医師による今後のお話というのを、ニコちゃんこと夫と共に聞いた。
まず摘出した腫瘍の写真を見せてくれた。あまりにもビビッドあんどフレッシュな感じの内臓なんでさすがにブログには載せられない。
全体的な重さはわからないものの、内部に溜まっていた漿液は2.2kgあったという。
腹水は50cc程度あったそうだ。
肉眼で見る限り、左卵巣以外に悪い所はなかったとのこと。先生の字はきったなくて読みづらいが説明は分かりやすかった。
がんは① 病巣を取り切れたか ② 進行度 ③ 組織型で評価する。
① に関しては取り切れたという。術中破綻してしまったが、破綻イコール播種とは考えないらしい。
② に関しては、片側の卵巣のみで確定すれば1a、でも術中破綻したから1c。
子宮と腸に癒着があり、その部分の病理検査結果が浸潤であればステージは2aまで進む。
ここまでの説明は想定内だった。問題は③ 組織型について。
迅速病理診断の結果は、明細胞腺癌の可能性あり、という全く予想外の注釈が付いて居た。
最近増えていて、比較的早期に発見されることが多いが、抗がん剤が効き辛く予後が悪い、いわゆる顔つきの悪いタイプのガンだ。
早期であるのが幸いだが、これだった場合たとえステージが1aでも化学療法をすることになる。TC療法という鉄板の療法を6クール6ヶ月やるそうだ。
やってもやらなくても、その後5年かけて経過観察だ。検査に耐え再発に怯えながら暮らす日々。一番嫌だと思ったことが自分のところに回ってくるもんなんだなぁと思った。
悪性腫瘍とか開腹手術と言われた時以上にダメージが大きかった。
せっかく手術という大仕事が終わって、後は回復するだけだと思っていたのに…。
まぁとにかくまずは退院だ。一つずつ片付けて行くしかない。