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化学療法(抗がん剤治療)

ddTC療法5-2副作用: 血小板関係出る

ここへきて、血小板減少の影響が如実に表れてきた。

まず鼻血。威勢良くどばどば出るわけではなく、気がつくとぽたり、と落ちている。鼻をかんだり、頭に血が上ったりしてるわけでもない、何でもない時に出ている。
そして排便時鮮血が混じる。これまた特にいきんだわけでもないのに、便器が真っ赤になっていたりする。
どちらも出血量は大したことないのに、いやーな感じだ。

鼻と言えば、副作用の脱毛で鼻毛も一本残らず抜けてしまった。ひっかかりがなくなったおかげで鼻水がすごい勢いで流れ出てくる。あっ鼻水出そうと鼻の奥で感知したと思ったらもう垂れているといった感じだ。

4030671536_de07ae55b8_b  photo by Sippanont Samchai

末梢神経障害については、徐々に食器を割ったり、箸やフォークを取り落としたりし始めた。地面に落ちた音を聞くまで、手から離れたことが分からない。

手指がどれ程繊細な感覚を持ち、どれだけ多くの情報を得ていたか、それを失うことがどんなに苛つきもどかしいことか、こうなってみて初めて知った。全ての動作において投げやりな気持ちになってしまう。心の感性まで鈍っていきそうだ。

相変わらずお腹の張り感が強い。実際腹も出ているように見える。
満腹になるまで食べてしまうと良くない? 押すとちょっと痛みもある。
時々腹回りの筋肉がピクピクと痙攣するように勝手に動いて気持ち悪い。

一方で、ようやくうつ伏せの体制が取れるようになってきた。まだちょっと腹部の傷が突っ張るような感覚はあるけど、寝っ転がってスマホをいじってみた。
起き上がる時少し痛みが走る。

ぽっこりお腹が気になって、入浴時腹を引っ込めて手で抑えてみたらそのまま平らなお腹になった。腹圧で腸が出っ張っていただけで、しこりや脂肪ではなさそうだ。腹筋縦に切り裂かれたからなぁ。
適度な運動で腹筋を取り戻せば平らなお腹になれるかも!

試しに少し腹筋をやってみたが、内臓のあちこちに痛みのような違和感があり、結構しんどい。でも傷は治っているわけだからやってもいいんじゃないかな。

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化学療法(抗がん剤治療)

ddTC5-1週副作用: いろいろ出る

投薬後の週。パクリタキセルが110mlに増えて案の定落ち着かなさが出たので、体重を1kg程セーブすることにした。これで次回は100mlに戻るといいけど。

投薬翌日はどうやら顔がむくむようだ。2日くらいかけて戻っていく。
むくむのは顔だけで、他は変化がない。まぁ、余分な肉が付いていて分からないだけかも知れないけど。

口の中の乾きを感じるので、のど飴を常備するようになった。
口内が乾くと風邪のウィルスも活性化するというから、予防も兼ねて味覚糖のハーブ&ミルクのど飴10個入箱買い。ハーブの清涼感と優しいミルクの味が食べ飽きない。

髪の毛は抜けるものはもう殆ど抜けてしまった。
それでも全ては抜けず、未練がましく所々しがみついているヤツがいるため、きれいなつるっぱげより余計に見苦しく見える。ぐずぐずと思い切りが悪い所が本人そっくりだ。
ホラーなイラストに良くある、墓場の隅に転がってる所々毛髪が残ったしゃれこうべみたい。

haily skull

剥き出しになった頭皮は刺激に弱く、頭を洗うだけでもいちいち痛い。指先で出来るだけ優しく洗う。そのうち頑丈な頭皮になって痛くなくなるのだろうか。
下の毛もごっそり減っていた。

投薬から6日目のこと。朝起きてからむかつきが続き、お昼にかけて強まってきた。気にせず昼食を食べ始めたら、突如吐き気に見舞われトイレに駆け込んだ。数回えずいたが結局嘔吐には至らず。落ち着いたところで戻って普通に昼食を完食した。

その後も吐き気までには至らないものの、時々むかつきが出た。
むかつきは投薬後3~4日目までで、以降は楽になることが殆どだ。こんなに長く引きずって吐き気にまで至ったのは初めて。
えずく所まで行ったのは1クール1週目以来で、結構久しぶり。

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化学療法(抗がん剤治療)

ddTC療法4-2週副作用: 買い物欲の減衰

手指の痺れ、末梢神経障害がシャレにならなくなってきた。4クール目ともなると、蓄積するタイプの副作用がとにかく辛い。
痺れに加えて関節の強ばりが酷く、しっかり握れない。箸の握りも不安なレベル。こうなると、何かまとまった手作業をする気にもなれない。
大きな硬いたわしをずっと握りしめているみたい。

足の痺れも無視出来なくなってきた。足の裏がドラえもんの足みたいに球体になった感覚で、コロンと転がってしまいそうで怖い。歩くのもおっかなびっくりだ。

一方で、時々薬を飲み忘れるようになった。痺れ以外の体の辛さは、忘れるくらいに軽減してきているのだと前向きに捉えたい。

 

病気になってから、自分の買い物を殆どしなくなった。ヅラやら帽子やら一通り揃えた後は、たまにネットで柑橘を買うくらい。なんというか、興味がなくなってしまった。

理由は多分こんな感じだ。

・病気の治療に随分お金を使ってしまったという罪悪感。
・癌の宣告、入院、手術、抗がん剤投薬と非日常的な出来事が立て続けに起こり、ショッピングを楽しむ心の余裕がない。
・価値観が変わり、自分のための買い物より皆で楽しむことを優先させたくなった。
・腹の大きな傷跡を見ると、人間所詮は皮1枚で包まれた肉の塊、と思い知らされ着飾るのも化粧品もなんか空しい。
・5年後どうなっているか分からない状態で、不用意に私物を増やしたくない。

簡単に言うと、お出かけするあてもないし、うすらハゲでおしゃれする気にもなれないし、あまり沢山は食べられないし、何か新しいことを始めるほどの意欲はないしといった感じだ。

諸行無常な感じでよろしくないなぁと我ながら思う。
もっとギラギラして欲望にまみれていた方が生命力が強まりそうな気がする。
以前はどちらかというと買い物ジャンキーで、「迷ったら、買え」「どっちにするか決められなかったら、両方買え」がモットーだったというのに。

元気になってほとぼりが冷めたら、また自分も浪費家なくせに棚に上げる男ニコちゃんこと夫がため息をつくくらい買いまくる日が来るかな。来ない方がいいのかな。

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