タグ: 鈍痛

入院まで

しぶしぶ初診

2014年8月11日、この頃には食欲もなくなり少し動くとすぐ疲れ、時々腹部に鈍痛も感じていたのに、尚ぐずぐずと受診を渋っていた。
しかしこの日になって夜もよく眠れなくなり、遂に重い腰というか重い腹を上げて病院へ向かった。

取り敢えずかかりつけの不整脈外来へ。ちょうど飲んでいる薬が切れていたのだ。
午後の時間外で担当医は不在だったが、薬だけならと当直のドクターが出てきてくれた。
処方箋出すだけだと思っていたようで、薄暗いロビーで立ち話。いつもの薬ですね、1ヶ月分ね、と言って戻ろうとする医師に
私「あ、あと最近お腹が張るんです」
医師「ああそう、便秘薬でも出しときますか」
医師は興味なさそうに言って立ち去ろうとして、それが逆に私の心に火をつけた。もうこの体はヤバい。今診てもらわないと、また眠れぬ夜を過ごして日を改めてってんじゃ辛すぎる。
便秘じゃないんです、とにかく張って食欲もないんです、と必死に訴えた。
医師はやっと面倒臭そうに「それじゃちょっと横になって見て」と診察室に通してくれた。

服を着たまま横になった私の腹を一目見た医師の態度がさっと変わった。

これは普通じゃないな、いつからですか、今の年齢は、妊娠はしてませんね、矢継ぎ早に聞かれた。
1ヶ月前からと答えると、1ヶ月でこんなになるのは早すぎるな、と呟いていた。
便秘ではない、膀胱炎ではない、詳しくは検査しないと何とも言えないのでこの場でごちゃごちゃ言うのは控えるが、場所的には婦人科である、と。
ここでやっと自分にも婦人科の臓器があることを思い出した。
医師は切羽詰まった様子で、早く専門の病院で検査した方がいい、と言った。
内科ですか?と聞くと、いやもっとMRIなどを備えた総合病院の方がいい、と系列病院の紹介状を書いてくれた。
愛想は悪いが速攻で的確な判断をしてくれたあの医師には感謝している。
受付に行く途中で紹介状を見てみたら、下腹部に腫瘤の疑いと書かれていた。腫瘤。嫌な単語だ。

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