タグ: 埋没縫合

その他

開腹手術縫合跡保護テープ

卵巣癌の開腹手術では、ヘソの上からヘソをぐるりと迂回してまっすぐ20cm程斬り下ろした。傷の痛みは殆ど気にならないが、傷跡は赤く太い線となって生々しく残っている。

人間の皮は二層構造で、下に真皮、上に表皮がある。最近では下の真皮部分だけを縫い合わせ、上の表皮はそっと合わせてテープで止めるだけの埋没縫合が多いらしい。
こうすると傷跡がきれいなのだとか。

術後の傷跡保護テープは、そのまま自然に剥がれるまで貼り続けておくよう言われた。
自然に剥がれた後でも別途医療用テープを調達して貼り続けておくと、傷の治りが早いと退院前に教えてもらった。調べてみると、テープは何種類か市販されていた。
マイクロポア
ステリストリップ

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基本ただのテープで、何か薬効成分が含まれているわけではないらしい。
貼り方、貼る目的などこちらのサイトがわかりやすかった。

ケロイド状になったり、肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)と言って過剰に赤く肉が盛り上がってきてしまったら、ドレニゾンテープというステロイド入テープを使うようだ。こちらは市販されていない。

早速ステリストリップを注文してみた。こちらを選んだのは病院で使われていたものに似ていたからと、マイクロポアは若干ベタつくというレビューを目にしたから。
白色と肌色が選べた。
面倒臭いので半年分くらいまとめ買いをしてしまったが、かぶれたら中止した方がいいので、皮膚の敏感な方は少量からお試しを。

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入院(手術)生活

術後4日目: 傷跡

ここまでいい調子で回復してきたが、依然しつこい咳に悩まされていた。咳と痛みと身の置き所のない辛さで昨夜は一睡も出来なかった。
咳が回復を妨げている。

食事は1/3量くらいしか食べられず。
また腸が動き、のたうち回った末ようやく初お通じ。痛いのは腸が動くからで、お通じそのものは腹筋を使うことなくするりだった。日に3回処方されている下剤のおかげか。
終日37℃ちょいの微熱。

回診では傷の具合をチェックし、傷から液体が染み出していないか目視。傷そのものは48時間程度でくっついてしまうらしい。人体って凄い。

続いて腹に聴診器を当て、腸音を聞く。腸は活動を再開したようで、よく動いている、心配ないと言われた。
腸が動くと痛いんですがと言ってみたが、動いてる方がいいんですよと返された。

卵巣癌 開腹手術 傷口

傷口はテープでとめられているだけで、縫った後もホチキスで留めた跡もない。
最近は小さなホチキス穴でも感染症リスクに繋がるため、あまりやらないんだそうだ。
埋没法という方法で、皮下を溶ける糸で縫合してあるという。抜糸も不要で、傷痕も目立ちにくいとか。

最初はテープの上を大きなガーゼで覆い、腹帯で包んでいた。滲出液が出ないのでガーゼももういいでしょうと取り除けてくれた。腹帯はパジャマのゴムが傷口に直接当たるのを防いでくれている。
テープは自然に剥がれ落ちるまでこのままずっと貼っておくらしい。

着衣のまま院内の体重計に乗ってみたら、入院前より2kg以上減っていた。手術と絶食で痩せても嬉しくなんかない。腫瘍は何kgあったんだろう。

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