タグ: 吐き気

化学療法(抗がん剤治療)

ddTC療法1クール1週目副作用

抗がん剤1クール1週目、2剤投薬後の様子。

1日中軽いむかつきを感じるが、吐き気という程ではない。制吐剤ノバミンとデパスを早速服用。デパスで眠気が来て寝てしまったことで、何となくむかつきはうやむやになってくれた。

そして、もういきなり食欲がない。
冷水にポッカレモンを垂らした簡易レモン水で水分補給。みかん缶、日清のトムヤムクンヌードル、生姜を乗せた冷奴を食べた。どうやら冷たいもの、酸味のあるものが食べやすいようだ。

投薬後4日目。
朝トイレに起きた時いきなり強い吐き気に襲われた。水にも薬にも辿り着けず、何とかトイレに駆け込み便器を抱え込む。結局えずくだけで吐かずじまい。急に立ち上がったことが刺激になった?
しばらくしておさまったので、そのまま昼まで寝た。今度はゆっくり立ち上がったがやはり吐き気に見舞われた。
そーっとレモン水を飲み制吐剤ノバミンを飲んでやり過ごした。
午後からは持ち直す。吐かなくて良かった。ずっと続かなくて良かった。

夕食は料理上手な男ニコちゃんこと夫が、ちらし寿司や春雨サラダと酢系のものを並べてくれたこともあり、お代わりまでしてたくさん食べることができた。

5日後以降は疲れやすさ、時々吐き気と言うほどではないむかつき、不眠、食欲低下くらいで、特別苦しいことはなかった。
それでも何やら分からない不快感で、寝ても起きても気分が悪い。
卵巣欠落症状から来るホットフラッシュ・動悸も頻回になり、ままならない自分の体をイラつく元気もなくただ持て余して過ごす。

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化学療法(抗がん剤治療)

入院: 化学療法準備その3 吐き気の恐怖と緩和ケア

2014年10月14日 初回TC療法前日入院続き。

先月の卵巣癌手術で2日間苦しんだ吐き気の記憶が冷めやらぬ私にとって、抗がん剤治療で1番怖いのはやはり吐き気の副作用だ。

患者としての私が感じる副作用の恐怖は、
嘔吐>痺れ>脱毛>骨髄抑制
だが、医師から見た脅威度は、
骨髄抑制>>>>>>>>痺れ>その他
のように思われた。
その辺りの意識の差をしっかり埋めておく必要があると思った。

がん治療の虚実という腫瘍内科医の先生が書かれているブログの、悪心嘔吐対策というカテゴリがとても勉強になった。

抗がん剤は強烈な制吐剤を事前に点滴するので、当日吐くことはあまりないそうだ。問題は翌日以降に遅れて来る吐き気。
普通は次回の受診時にどれだけ副作用が出たか聞き取ってから薬を調整していくという。しかし吐き気は、一度でも吐いてしまうとその体験がすり込まれ、条件反射として吐くようになってしまうそうだ。極端な話、吐いてからでは遅いのだ。
このくだりは手術後の吐き気の恐怖を未だに引きずっている私にとって非常に実感を伴う話だった。何とか一度も吐かずに乗り切りたい。

午後執刀してくれたK医師が登場。この病院は主治医制を取っていないのだが、引き続き診てくれるようだ。
早速抗がん剤への強い不安を伝え、念のため抗不安薬を出して欲しいと頼むが反応が薄い。
繰り返し嘔吐への恐怖を訴え、薬をためらわずに使って抑えたいと希望した。

でも薬は1種類ずつの方がいいですよ、と言われた。ちょっとがっかりしたが、あまり最初から沢山使うと耐性がつくから、とちゃんと理由を説明してくれたのでまぁ納得。
譲歩して、入院中はそれでいいから退院時に色々持たせて欲しいとねじ込んだ。

更に、緩和ケアのスタッフと話がしたいと希望した。緩和ケアはどのステージ、どの治療段階でも利用出来ると聞いていたので、早速利用してみることにした。
こちらの不安や心配を多くのスタッフに共有してもらいたかったのと、それらの問題に真剣であることを示すため。

夕方緩和ケアの看護師さんが来てくれ、20分ほど話をすることが出来た。
副作用についての不安、特に嘔吐への恐怖、卵巣欠落症状の辛さなどを丁寧に聞いてくれた。こちらの気持ちが医師に伝わっているか心配していることをくみ取り、改めて緩和ケアからも医師と話し合いをしてくれるという。
何より時間を取ってきちんと目を見て話を聞いてくれ、言葉を選んで返してくれる姿にやっと落ち着いた。

ドクター、看護師さん、薬剤師さん、化学療法室の看護師さん、緩和ケア担当スタッフさんとフル活用するとかなり手厚い態勢だ。

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まとめ 入院(手術)生活

入院と手術のまとめ

手術日前日に入院し、入院期間は10日間だった。

手術は全身麻酔。ヘソをよけて20cm程縦に開腹。
術中迅速病理診断の結果、悪性と診断される。
両側卵管卵巣摘出術、腹式子宮単純全摘術、大網切除術施行。
つまり、病巣の左卵巣に加えて反対側の右卵巣と、子宮と大網を取った。
リンパ節は取らず。

腸と子宮に癒着があり、病巣が術中破綻した。腹水も50cc程あった。
病巣に溜まっていた漿液は2.2kgあった。
癒着を剥がすのに時間がかかり手術時間は7時間に及んだ。
出血は400ccと想定内に収まったため輸血はせず。

術後の経過そのものは順調だったが、
・硬膜外麻酔の影響で吐き気に苦しむ
・出血の影響で低血圧と貧血
・全身麻酔の喉への挿管の影響でに苦しむ
と傷とは直接関係ないところで難儀した。

術後2日目から食事、3日目からシャワー。
予定通り10日で退院。

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