タグ: 化学療法

化学療法(抗がん剤治療)

ddTC療法5クール3週目: またもやスキップ

2015年2月10日、ddTC療法5クール3週目(day 15)、パクリタキセル単剤の日。

好中球数は485 L。またしても500を切り、骨髄抑制レベル grade4 になってしまったので今回もスキップ。

抗がん剤も回を重ねることで副作用が蓄積し、造血のメカニズムが疲弊して、数値がヘタりやすく戻りにくくなる。
血中単球が増えてきているので、好中球も来週は回復しているでしょう、と言われて終わった。まず単球から増えるのだそうだ。

そんなわけで4クール目に続き5クール目も1回少ないまま終わり、次回最終クールの6クール目に突入する。

再発率3〜5割というのを読んで不安になったと先生に言うと、手術で取れるものは全部取ったからね、あなたは心配しすぎるタイプだから、と繰り返されるのみだった。
実際それしか言いようがないのだろうが、あまり寄り添ってもらった感じはしない。

心配しすぎる人って何だよ、と思った。
色々言わない人が内心何も心配していない筈がない。みんな不安や心配は感じているけど、それを口に出すか出さないかの差だけじゃないだろうか。
私は出来るだけ不安や疑問をそのまま伝えようとしているけれど、それでも全部言えた気は到底していない。
あなたは心配しすぎる人=あなたは色々訴えの多い人=うるさい患者 ってことなのかなーと若干被害的に解釈してしまう。まぁ、それでも思ったことはなるべく言いますけどね。

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化学療法(抗がん剤治療)

ddTC療法4クール3週目: スキップすると言うこと

2015年1月20日、4クール3週目(day 15)、パクリタキセル単剤の日。

好中球は630L。お正月休みにせっせと貯めた白血球が早くも尽きたようだ。
「500以上はあるから打てるけど、次回2剤を打つために今回はスキップしましょう」と言われた。

スキップ延期は全く意味が違う。
延期は今回打てなかったものをそのままスライドして次回打つが、スキップは本当にスキップで、もう次回は4クール3週目ではなく、飛ばして5クール1週目になる。
つまり投薬回数が1回減るわけだ。

先生はカルボプラチンを重視していて、パクリタキセルは多少飛ばしてでもカルボプラチンの投薬ペースを守りたいのだという。

今回飛ばして来週打って、再来週また下がっていたらまたスキップするのか、と聞くと、悩むところだと言われた。
休薬週を設けず詰め詰めで打つ方が効果が高いと言われるが、若くて体力のある状態のいい人しか出来ない。そしてそれでも完走は難しいのだという。

抗がん剤を打ちたくはないけど、スキップと言われると何故かがっくりくる。計画通り治療が進まないことへの不安が拭えない。
休薬週を設けてゆるゆる打ちながら完走するのと、詰め詰めスケジュールにした挙句スキップしまくりで完走もできないのと、どちらが治療効果が高いのだろう。
まぁ先生はそういったことも比較検討した結果この方法を選んだのだろうけど。

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それはそうと好中球ずっと下がってるのに発熱しないで頑張ってますね、と褒められた。あたぼうよ。子供の頃よりずっとうがい手洗いを徹底してるんだから。人混みも避けてるし。

以前と比べると、最近は好中球減少で発熱する人が減少傾向にあるそうだ。近年マスクの品質が向上しているためと先生は見ているようだ。
でも発熱したら速効入院で抗生剤点滴です、インフル気をつけて、と毎回のように釘を刺された。これ以上余計な点滴はごめん被りたい。

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ddTC療法3クール1週目: 初めての投薬延期

2014年11月26日、ddTC療法3クール1週目の予定が、血液検査の結果初めて投薬延期を告げられた。

好中球数が846mm3(μl)で、前週714より上がってはいる。
しかし1週目(day 1)はパクリタキセル+カルボプラチン2剤投与の日なので、好中球数は1000 mm3(μl)以上必要なのだ。
投与基準

数値は上がって来てるんだし、ちょっとくらい大丈夫なんでは?と聞いてみたが、ダメだった。
確かに今回打とうと思えば打てるが、そうすると次の週は好中球数が500を大きく割り込むことが予想される。
500を切ったら危険水域。肺炎など重篤な感染症を起こしかねないそうだ。

緊急性のない癌の脅威より免疫不全で速攻死亡するリスクの方が上がるため、という至極合理的な理由だ。
何しろ体内で戦ってくれる兵隊不足なので、たちの悪いのに感染したら手の施しようがない。好中球減少症は本当にナメてはいけない恐ろしい症状だ。
病院の目的は1日でも長く患者を生かすことであり、癌の根治にこだわり、癌と免疫細胞にチキンレースをさせることではなかった。

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好中球減少症対策としては、G-CSF製剤という、好中球を増やす薬の投与、もしくは感染症を防ぐため抗菌剤の予防投与があるそうだ。
白血球を増やす薬は体に鞭打って作らせる仕組みなので、そこまでしてまだ使わなくていいと言われ、結局休薬して自然回復を待つことになった。

でも、じゃあG-CSF製剤はいつどうなったら使うんだろう。薬で白血球を増やして抗がん剤投薬スケジュールを守れるなら、その方がいいんじゃないの?という疑問は残った。
抗がん剤を打つのは嫌だけど、打てないのも不安が募る。
まぁ悩んでいても仕方がない。抗がん剤の副作用に疲れてきたところだし、せっかくだからお休みをもらったつもりで過ごそう。


 

※参考: 好中球減少症について(cancer therapy.jp)

※補足: 2014年12月、持続型のG-CSF製剤ジーラスタが発売された。
白血球を増やす薬としてこれまで多く使われてきたグランは、血中半減期が短いため連日投与が必要で患者の負担が大きかったが、ジーラスタは記事によると1クール1回投与でいいようだ。今後は予防的に投与することで化学療法の完遂率が上がるようになるかも知れない。(日経メディカルより)

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