カテゴリ: 化学療法(抗がん剤治療)

化学療法(抗がん剤治療)

ddTC療法6-1副作用総動員

最終クール1週目の副作用は、結構しんどかった。
投薬が終わって帰宅したその日から、手足の痺れが一段階進んだ。ビリビリと音を立てそうな痺れっぷり。

翌朝からむかつき
大体しんどさがピークを迎える3日目の朝は、気分が悪く朝食をパス。
その後吐き気に変わりトイレに駆け込んだ。ちょっとえずく程度で嘔吐には至らず。むかつきが「吐き気」にまでなったのは久しぶりだ。

口の中の水分がなくなり苦味が残っているような嫌な感じ。炭酸飲料やハーブのど飴、ミントガムでしのぐ。
その後も日中は吐き気、むかつきがありしんどい日々を過ごした。

少しおさまった隙を見てトムヤム春雨とデコポンを食べられたのを皮切りに、パスタの腕前はなかなかのものなニコちゃんこと夫が蟹ペペロンチーノを作ってくれたのでそれも平らげた。
すっぱいCCレモンを箱買いして飲んだ。
少し元気が出たので散歩にも行けた。やはり起きられる時には少しでも起きて、日常に巻き込まれてしまった方がいい。
遅い時間になってから温豆腐と梅干しご飯をいただいた。
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投薬後5日目になりやっと吐き気収まる。
頑張って食べたにもかかわらず、週の終わり頃体重は2.4kgほど減っていた。

そして、比較的初期に出ると言われている関節痛筋肉痛が、今頃になって出始めた。

最終クールということで、週半ばにCTを撮った。まだ終わってないのに、CT撮影に関してはいつもせっかちな先生だ。

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ddTC療法6クール1週目: 腫瘍マーカー

2015年2月124日。ddTC療法最終6クール1週目(day 1)、パクリタキセル+カルボプラチン2剤の日。

好中球数1621にて決行。血小板のLも取れていてひと安心。
腫瘍マーカーも安定していた。
CEA     0.9 (~5.0ng/ml)  術前は1.2
CA19-9  3.1 (0~37.0U/ml)  術前は24.5
CA125   6.4 (~35.0U/ml)  術前は34.6   ( )内が基準値

化学療法室は珍しく空いていた。
スキップでドタキャンになる人が多かったそうだ。
ここに来る人全員ががんに罹っていて、皆それぞれ頑張っているんだなぁとあらためて思うと、何だか震えがくるような感覚に襲われる。

いつも一発で点滴を決めてくれるお気に入りの女医さんが来たので、今日から最終クールになることを伝えると、こちらが期待していた以上の超笑顔で応じてくれた。
そして、今日も一発で決めてくれた。
久々の2剤なのであっという間に眠ってしまった。

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ddTC療法6クール1週目: 数値が戻らない

2015年2月17日。ddTC療法最終6クール1週目(day 1)、パクリタキセル+カルボプラチン2剤の日。

いよいよ最終クールに突入だ。何となく、6クール辺りが体力的にも諸々周囲の環境的にもちょうど潮時だという気がしていた。これ以上やると、副作用も血管も支える周囲の人も、多分相当しんどいことになる。

意気込んで診察に臨んだが、血液検査の結果、好中球数510 L
前回は485 Lだった。先週スキップして2週間空いたのにたった25、ほんの誤差程度しか増えていなかったのだ。

2剤の日なので好中球は1000以上必要だ。510では程遠いので打てない。
2剤は打ちたいのでスキップではなく、延期になった。
最終クールで本当に良かった。既にもうスケジュール通りになど打てていないが、もう1クールあったら多分打ち切りにあっていただろう。

診察室を出ると、待合室は混み合っていた。端の壁に寄りかかってスマホをいじっていると、向こうから女性が歩いてきて、「どうぞ、よかったら座ってください」と声をかけてきた。
予想外の出来事で一瞬ぽかんとなった後、ようやく理解した。
私は席を譲られたのか。

118644gkai photo by silhouette AC

ここは産婦人科。待合室にいるのは病人か身重の人ばかりだ。そんな中で優先して席を譲られる程に、私は具合が悪そうに見えたのか。結構ショックだった。
この日は特に体調が悪いわけではなく、軽快に動いていたつもりだったけど、テカテカの不自然な髪の毛と目深にかぶった大きな帽子、顔の半分をマスクで覆った奴がしょんぼりうなだれながら出てきたら、どう見たって癌患者だよね。

ここにいる以上、席を譲ってくれたあなただってどこか悪いか、あるいは妊婦さんでしょうに。私なんかいいから未来ある赤ちゃんのために・・・ と思いつつ、感謝して座らせてもらった。

これまで私は席を譲る人、譲られる人、どちらでもなかった。そういったクラスタからは縁遠いところにいた。つもりだった。
前を歩く人がのろのろしていたら、悪態こそつかないが心の中で舌打ちしながらとっとと追い抜いて行くタイプの人間だった。

今私はまぎれもなく「守られる側」で、それがどんな気分なのかやっと分かった。
心に沁みる人の優しさ、助けを必要とするふがいない、ままならない自分への苛立ちや情けなさ。

いつか元気にシャキシャキ歩ける日が来たら、もう前をゆっくり歩く人をはよ行かんかいと思ったりはしないだろう。人には皆それぞれ事情がある。そんな当たり前のことが、やっと体にすとんと入ってきた。
私は弱くなったんじゃない、弱さを知ったのだと思う。

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