ニコちゃんこと夫が所用で彼の実家に顔を出してきた。義父母も心配してくれていたそうだ。
義実家は車で1時間ほどの距離にあるが、入院前と退院後に報告に行ったきりご無沙汰だ。
基本あっさりしているが決して冷淡ではない、とてもいい距離の取り方をしてくれる人たちだ。
病気について報告した時も、そう分かったお大事にね、とさらっと言っておきながら入院当日に励ましの電話をくれたり、化学療法で投薬が続くと知ると黙って癌封じのお守りを持たせてくれたりと、決して押しつけがましくなく思いやってくれる。
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そんな義父母が、こっそりニコちゃんに聞いてきたらしい。抗がん剤を打つなんて、本当はもっと病状は悪いんじゃないの? 先生は何か言ってなかった?
心配な気持ちもあり、色々聞きたい気持ちもあり、でも実際の所癌患者とどう接していいのか分からず、私の前で面と向かって聞くに聞けなかったようだ。
癌とか抗がん剤とかのイメージってそうだよなぁと納得。
2人に1人ががんになるご時世なのに、がんと聞くと何故か身構えてしまう。”死にゆく人” と同義にとらえ、かける言葉に窮してしまう。
別に悪いことしてるわけじゃなし、ニコちゃんは情報はフルオープンにしている、今後も何かあったらすぐ知らせるから、と説明し分かってもらえたようだ。
もう治ったから!100%心配いらないですよ!と言い切れないところが悩ましい。
2 Comments
確かにそうです。
100%大丈夫だと言い切れ無い人生を生きていくのですよね。
健康な人も皆んな保証なんて無いのだけど、意識の中に
ないのでしょうね。
その違い、生き方変わりますよね。
癌は、もう国民病です。国も研究に力を入れて治療の開発を進めていると、期待しています。
素敵なご家族、羨ましいです。
ラブ・ノエルさんこんばんは。
おっしゃる通り、人は皆いつどうなるか分からない人生を歩んでいるんですよね。
それは病気になる前から同じで、ただ意識が変わっただけなのに。
でもそれは大きな変化で、私たちは物事が、日々が、ずっと続いていくわけではないことを
体で知ってしまった。
毎日を大事に生きられるよう、プラスにとらえたいものです。
癌の研究は本当に目覚ましくて、頼もしい限りです。残念ながら卵巣癌は比較的マイナーで、
ここの所あまり際だった成果はないようですが、日夜研究に励んでくださっている方々に感謝したいですね。