退院後: 腹筋ゼロの日々

退院後、飲まなければいけない薬はなかった。
入院中処方されていたものをこちらから希望して、痛み止めのロキソニン、下剤マグラックス、眠剤ブロチゾラムをしばらく服用していた。
眠剤は痛みを抱えたままでもきちんと睡眠をとるため。
下剤は腹筋に負担をかけずにお通じを出すため。

ぴんと背を伸ばせずどうしても猫背になる。
底の薄い靴を履いた時や、階段を降りる時は衝撃で腹が痛む。
車に乗る時はシートベルトと腹の間に上着やバッグを挟んで、力が直接かからないようにした。

次第に食欲も回復し、以前と同じようにたらふく食べられるようになったが、何故か体重は戻らない。体の回復にエネルギーが使われているんだろうか。

退院後1週間目頃からやっとV字回復し、食べたら増えるようになってきて嬉しいような残念なような。
この頃からようやく体を伸ばして眠れるようになってきた。

秋の気配が濃くなってきたある日、術後初めてのくしゃみをした。衝撃は長々と腹に響いたけれど、ナースさんに言われていた「お腹が割れたかと思うらしいわよ」って程ではなかった。

腹筋がないと、瓶の蓋も開けられないし、泡で出るハンドソープをプッシュも出来ない。ありとあらゆる動作に腹筋が使われていることを再確認した。
ニコちゃんがビオレの「子供の力でも押しやすい」ハンドソープ容器を買ってきてくれた。

気になるのは、あれだけの塊を取り去ったのに、何だかまだお腹に張り感を感じること。手術前程ではないけれど、まだお腹がぽっこり出ていること。

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