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化学療法(抗がん剤治療)

入院: 化学療法準備その3 吐き気の恐怖と緩和ケア

2014年10月14日 初回TC療法前日入院続き。

先月の卵巣癌手術で2日間苦しんだ吐き気の記憶が冷めやらぬ私にとって、抗がん剤治療で1番怖いのはやはり吐き気の副作用だ。

患者としての私が感じる副作用の恐怖は、
嘔吐>痺れ>脱毛>骨髄抑制
だが、医師から見た脅威度は、
骨髄抑制>>>>>>>>痺れ>その他
のように思われた。
その辺りの意識の差をしっかり埋めておく必要があると思った。

がん治療の虚実という腫瘍内科医の先生が書かれているブログの、悪心嘔吐対策というカテゴリがとても勉強になった。

抗がん剤は強烈な制吐剤を事前に点滴するので、当日吐くことはあまりないそうだ。問題は翌日以降に遅れて来る吐き気。
普通は次回の受診時にどれだけ副作用が出たか聞き取ってから薬を調整していくという。しかし吐き気は、一度でも吐いてしまうとその体験がすり込まれ、条件反射として吐くようになってしまうそうだ。極端な話、吐いてからでは遅いのだ。
このくだりは手術後の吐き気の恐怖を未だに引きずっている私にとって非常に実感を伴う話だった。何とか一度も吐かずに乗り切りたい。

午後執刀してくれたK医師が登場。この病院は主治医制を取っていないのだが、引き続き診てくれるようだ。
早速抗がん剤への強い不安を伝え、念のため抗不安薬を出して欲しいと頼むが反応が薄い。
繰り返し嘔吐への恐怖を訴え、薬をためらわずに使って抑えたいと希望した。

でも薬は1種類ずつの方がいいですよ、と言われた。ちょっとがっかりしたが、あまり最初から沢山使うと耐性がつくから、とちゃんと理由を説明してくれたのでまぁ納得。
譲歩して、入院中はそれでいいから退院時に色々持たせて欲しいとねじ込んだ。

更に、緩和ケアのスタッフと話がしたいと希望した。緩和ケアはどのステージ、どの治療段階でも利用出来ると聞いていたので、早速利用してみることにした。
こちらの不安や心配を多くのスタッフに共有してもらいたかったのと、それらの問題に真剣であることを示すため。

夕方緩和ケアの看護師さんが来てくれ、20分ほど話をすることが出来た。
副作用についての不安、特に嘔吐への恐怖、卵巣欠落症状の辛さなどを丁寧に聞いてくれた。こちらの気持ちが医師に伝わっているか心配していることをくみ取り、改めて緩和ケアからも医師と話し合いをしてくれるという。
何より時間を取ってきちんと目を見て話を聞いてくれ、言葉を選んで返してくれる姿にやっと落ち着いた。

ドクター、看護師さん、薬剤師さん、化学療法室の看護師さん、緩和ケア担当スタッフさんとフル活用するとかなり手厚い態勢だ。

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